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会計士合格

プレジデント記事
めちゃくちゃ似た感じ

"4回目のチャレンジで公認会計士に合格
【田原】大学は慶應ですね。

【斎藤】当時、公認会計士の合格者数が一番多いのが、慶應の経済学部でした。ただ、公認会計士は学校の授業だけでは難しく、普通はダブルスクールで専門学校にも通います。それを調べて母親に話したら、うちの家計じゃとても無理と言われました。あきらめきれずにいろいろ調べたら、奨学金制度を発見。将来は公認会計士になってベンチャー支援をしたいとプレゼンテーションして、なんとか奨学金をもらえることになりました。

【田原】公認会計士の試験は難しいんですよね。合格率はどれくらい?

【斎藤】当時は8%でした。ただ、試験にたどりつくまでが大変なんです。慶應の学生はTACという専門学校でダブルスクールする人が多かったのですが、2年間脱落せずに願書を出すところまでたどり着けるのは約半分。だから志望者全体でいうと、公認会計士になれるのは4%くらいです。私は3年生のときから受け始めて、3年、4年と不合格。1年浪人しましたが、それでもやっぱり受かりませんでした。

【田原】それでどうしたの?

【斎藤】自分の中ではやりきったというか、もうこれ以上勉強したくないという思いがありました。それに奨学金も3回目までで終わってしまう。もともと両親と3回で受からなければあきらめるという約束をしていたので、就職活動をしました。

【田原】でも就職しなかった。

【斎藤】コンサルティング会社をはじめいくつか内定をいただいたのですが、ある日、母親から呼ばれて預金通帳を渡されました。母は「新聞配達で貯めたへそくりがあるから、あともう1年頑張ってみれば」という。それを聞いて、あと1年だけ真剣にやってみることにしたんです。

【田原】当時は1日に何時間くらい勉強していましたか。

【斎藤】それまで最低10時間でしたが、最後の年はトイレ、ご飯、お風呂と睡眠を除けばすべて勉強でしたね。下手すると、食事も本を片手に暗記しながら食べるというくらいに勉強漬けでした。

【田原】結果は合格ですか。

【斎藤】試験を受けた後は、また落ちたと思いました。前年は待ちきれなくて朝9時に発表を見に行ったのですが、4年目は自信がなかったので、11時前にやっと家を出て駅に向かいました。そうしたら知らない番号から電話が突然かかってきて「斎藤さんですか。合格おめでとうございます」。話を聞いてみたら、監査法人からのリクルーティングの電話でした。私はこの電話で合格を知った。事態を呑み込めた瞬間、ホームで泣き崩れたことを覚えています。"