usermaのブログ

マーケティング

英語の表現

プレジデント記事
結論をまず言う
理由をしっかり。
この理由が意見の繰り返しには気をつけたい


・理由(日本は高文脈文化なので、相手が推測できることは言わない)

・事例・説明(夫は私の気持ちを知っている)

・意見(言葉による愛情表現は必要ないと思う)

これを、

(1)意見 →(2)理由 →(3)事例・説明

の順にすると、英語らしい文章になるのです。

I don’t think we have to say “I love you” to our spouse or partner because in Japan we live in a high context culture and don’t say things the listener can guess. For example, my husband already knows that I love him, so I don’t have to say it aloud. ( 「愛してる」と口で言う必要はないと思います、なぜならわれわれ日本人は高文脈文化の中で暮らし、聞き手が推測できることはわざわざ言わないからです。たとえば、私の夫は私が彼のことを愛しているとわかっていますから、私はそれを声に出す必要がないんです

ランチを食べに出かけようとしていたタロウさんに What are you going to eat? (何を食べるの?)と聞いたときのこと。タロウさんが I ate curry and rice yesterday. (昨日はカレーライスを食べました)と答えたので、おそらく質問を聞き間違えたのだろうと思ったのです

I want to eat something light today because I ate curry and rice yesterday. I’m thinking about eating udon.( 今日は何か軽いものを食べたいですね、昨日カレーライスでしたから。うどんにしようか迷っているところです

としたほうが、英語ではより自然に耳に入ってきます。「うどん」なり、「軽いもの」なり、まずは答えが聞きたい! と思うのが英語的な自然な思考なので

しっかりと理由を考える

資格試験対策のセミナーに出席してくれた、現在就職活動中の大学生ジロウくん。模擬試験で意見を述べるセクションで、学んだばかりの「(1)意見→(2)理由→(3)事例・説明」の流れに沿って答えてくれました。質問はDo you think drinking milk is good or bad for your health? (牛乳を飲むことは体にいいと思いますか、悪いと思いますか)だったのですが、ジロウくんの回答は以下のとおり。

✕ I think drinking milk is good for your health because milk is a healthy drink. Milk is an important source of protein and calcium. (私は牛乳を飲むことは健康によいと思います、なぜなら牛乳は体によい飲み物だからです。牛乳はたんぱく質とカルシウムの大切な摂取源です)

形はすばらしいのですが、問題は理由の部分です。ジロウくんの挙げた理由は「牛乳は健康的な飲み物」であることでしたが、これは意見の部分の「牛乳は体によい」というのを言い換えたにすぎないのです。言ってしまえば、「牛乳は体によい、なぜなら牛乳は体によいから」と言っているようなものになってしまいます。

きちんと自分の意見をサポートし、人を説得するに足る理由を考えるのが苦手な研修生が、とても多いことにびっくりします。違う単語で言えば理由として有効と思ってしまうようなのです。たとえば、次のような回答もよく耳にします。

✕ I think olive oil is too expensive because the price of olive oil is really high. (オリーブオイルは高すぎると思います、なぜならオリーブオイルの価格がすごく高いから) 

✕I like writing letters more than sending emails because letters are better than emails. (私はメールよりも手書きの手紙のほうが好きです、なぜなら手紙のほうがメールよりもいいから)

日本語ではあいまいな表現が許容されやすい

「それでは理由にならないよ」と説明すると、すぐに理解してくれるのですが、どうしてこうも頻繁に「意見を繰り返しただけの理由」が横行してしまうのでしょう。日本語では、あいまいな表現が許容されやすいというのが原因なのではないかと思います。

OL1そうそうそれ、今日ヤマダさんに話そうと思ったら、時間がないって言われちゃって……

OL2えー、なんで?

OL1うん、なんか忙しいみたいよ

OL2へえ、そうなんだ。いろいろ大変そうだもんね

というやり取り。なんの変哲もない、よくある会話なのですが、英語にしてみると、理由を説明している部分が弱いことがわかります。

Woman 1He told me that he doesn’t have time for me today.

Woman 2Why not?

Woman 1’cause he is busy.

「時間がない」と「忙しい」はほぼ同義なので、「なぜ?」という質問の答えになっていないのです。英語で ’cause he is busy. と言われたら、思わず With what? (何に?)とさらに聞きたくなります。そもそもその部分を知りたいための質問だったわけですから。