usermaのブログ

マーケティング

ライザップのしょくじ

東洋経済記事
町のコンビニで売ってるのは、糖質だらけ
家でしっかり取るべき
でも、甘いの欲しくなるんだよ
その欲求はどう満足させてくれるの?

25%だった体脂肪率は17.7%にまで低下した私の体はさて今、どうなったか。いわゆるリバウンドはまったくない。むしろ、体重は当時よりも1キログラム以上落ちている。

かといって、いわゆるダイエット食を続けているわけではまったくない。大好きな麺類やカレー、牛丼をランチに食べることも多いし、午後は好物のスイーツを毎日のようにいただいている。むしろ、前よりも甘いものを食べているくらいである。

激しい筋トレをしているわけでもない。週2回ほど、ニュースを見ながらスクワットと背筋、腹筋を5分ほどやっているぐらいで、最近はこれも怠りぎみだ。

太りにくい生活習慣が送れている

気をつけていることといえば、できるだけ駅まで歩くようにしていることと、多く食べたなと思ったら、次の食事を減らしたり、特に夕食でご飯を意識して少な目にしたりしている。太る理屈がわかっているので、太りにくい生活習慣が送れているのである。


「結果にコミット」しているのだから、本人はすでにダイエット目標に達しているはず。なのに、どうして延長するのか。これは、通っていた私自身、気持ちがよくわかる。もっと上の新たな目標ができるからだ。

ダイエットに成功できた自信から、さらに新しい挑戦に踏み出したくなるのだ。しかも、それが実現できるだけのメソッドが、ライザップにはある、ということなのである。そして自らしっかり理屈を理解していれば、ライザップを終えてもそれなりに自ら使えるのだ。

もしリバウンドしてしまったとしたら、理屈を理解できていないか、理解できているのに実践できなかったか、のいずれかだと思う。

実のところ、私自身は、ライザップにおける最大の学びは、実は「何を食べてはいけないか」ということではなかったと考えている。太らせる要因は糖質で、ご飯や麺類などの主食を大きく減らすことがダイエットに有効だということは、理屈としてもよく理解できたのだが、それ以上に大きな学びになったのは、実は「何を食べなければいけないか」ということだった。

ご飯や麺類などの主食にたっぷり入っている糖質は、エネルギーの源になる。しかし、逆にいえば、ほとんどエネルギーにしかならない。主食に偏った食事の問題点は、糖質過多になって太ってしまうばかりでなく、肝心の栄養素が取れなくなる、ということだったのである。タンパク質や脂質の不足につながりかねない。

たとえば、脳の構成成分は約50%が脂質で占められ、残りの約40%がタンパク質である。骨も血管も血液も、心の状態を保つ神経伝達物質もタンパク質がないとつくれない。筋肉も活性化するには、タンパク質が必要になる。もっといえば、栄養を食物から摂取しても、それを消化し吸収できて、初めて体内で栄養素として使える。その消化のために必要な唾液、消化液、消化酵素、胃の粘膜などは、すべてタンパク質がないとつくれない。体をつくっているのは糖質ではない。

では、何を食べなければいけないのか。肉や魚、卵、大豆などタンパク質が多く含まれる食材、野菜、海藻類、キノコ、こんにゃく類などの食物繊維だ。実はこれこそ、ライザップでのダイエット中に食べていた低糖質食事法の食事である。

低糖質食事法というと「ご飯も食べられず、野菜ばかりで、お腹ペコペコ」というイメージを持っている人も少なくないようだが、実際には違う。糖質、つまり主食をカットする代わりに、こうしたおかずを食べるのだ。主食をカットすれば、必然的におかずを食べることになる。これが、体をつくってくれるのだ。

実際、私は今もこの意識が強い。主食を食べたところで、ほとんど栄養はない。同じお腹を膨らませるにも、しっかりと栄養があるものを食べる。ランチのメニューも、夜ご飯も、タンパク質を意識する。もちろん、サラダや食物繊維も一緒に。

タンパク質は取りだめができません。取り続けなければいけない。1日に3食の食事をする意味があるとすれば、タンパク摂取のためといっても過言ではありません。エネルギーは食べだめができて蓄えられますから、糖質の摂取はそれこそ1日1食でもいいんです」

年を取って麺類ばかり食べていると、タンパク不足で筋肉や骨が衰え、糖質で脂肪だけが増えて太っていく、なんてことになりかねないという。ダイエットのためだけではない。健康のために、食生活は見直さなければいけないのだ。

何が体をつくっているのか。ここでも、理屈をしっかり理解することが重要になる。ライザップは「ただやせるだけの場」ではなかった。